こんにちはおおたです。
今回はマンションの管理会社さんに出入りしているリフォーム屋さん
からのご依頼です。
「子ブレーカーがあがらなくなった。行ってもらえますか?」
とのことで訪問することになりました。
絶縁抵抗計メガーを手に訪問します。
工具を持ってマンションのエントランスに到着すると、警備会社の
警備員さんからおそるおそる声をかけられます。
警「あのー、もしかして○○○号室ですか?」
私「はい、そうですが」
警「え、っと、、、ベン、リーさん、、、ですよね」
私「はい、そうですが」
警「あの、電気のブレーカー、、、なんですが、、、」
私「はい、そう聞いてますが」
警「そう、、ですか、、、、」
どんどん警備員さんの声がガッカリ系の消え入るようなトーンに。
おそらく、ガチの電気修理業者が現れると思ったのでしょう。
エントランスでこのまま警備員さんから話を伺うと、
子ブレーカ―のひとつが上げても上げてもすぐ落ちるそうで、
3年くらい前にもおなじ症状があったが、いつのまにか
治ったとのこと。
そして、今回はその警備員さんが、当該子ブレーカ―の
コンセントにつながってる機器を全部外してもダメ、という
実験はしてある。
そのうちの一つが、ガスの感知器があり、電気がこないもんだから
管理人室で警報が発報しつづけ、警備会社に遠隔で連絡が。
あ、それで警備員さんなんですね。
ようやく理解しました。
どうも、かなり前から、入居者・管理会社・オーナー・
警備会社・さきのリフォーム屋さん、などの皆さまがたで
やいのやいの大騒ぎになっていたらしい。
当該子ブレーカ―は台所関連のため、真っ暗はもちろんのこと
冷蔵庫のものがだめになっちゃうので大騒ぎ。
なるほど理解しました。
警備員さんは、私に状況を伝えると他の現場に行きたいらしく
「作業終わったら、警報解除が必要なので警備会社に連絡を」
と、残して立ち去りました。
いよいよインターホン鳴らしてお伺いすると、やはり相当
お困り&あせりが感じられます。
しかし、ご入居者さまから大ヒントが。
「3年くらい前になったときには、関東電気保安協会みたいな人が
来て、また症状がでるようであれば、何かを交換しないとだめかも
しれませんね」と言っていました。と。
何か。 何か。 何か、 というと、、、
たぶんコレだろ。と推測し、不具合のある子ブレーカーを外し、
まともな子ブレーカーと入れ替えます。
すると、不具合あった回路のほうは大丈夫で、さっきまでまとも
だった回路のほうが落ちます。
やっぱり。
「子ブレーカーが壊れてます」
とりあえず手持ちの子ブレーカーがないので、一番影響ないところと
取り替えておきましょう。洗濯機専用回路でいいですね。
洗濯機は延長コードで対応していただくこととし、台所まわりは
使えるようにしました。
そんなこんなやっていると、さっきの警備員さんがまた現れました。
「もう、終わりますよ」
と伝えると、目をまるくしてました。
(あれほどすったもんだやってたのに、便利屋が、、、)
という脳内の声が聞こえたような気がします。
いやー、ナイスヒントを頂けたので、訪問から10分で完了。
安堵の表情で帰ろうとすると、いちばん安堵の表情は入居者の
皆さんでした。そりゃそうですよね。
よかったよかった。
後日、新品の子ブレーカーを入れ替え完全に終了。
ありがとうございました。
追記:あの警備員さんの表情ヨカッタなー。
まさか便利屋が電気工事士の資格を持ってるとは思わなかった
んだろうなー。
あんまり大がかりの電気工事はもちろん電気屋さんにお願い
しちゃいますけどね。
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2020年